「第70回紅白歌合戦」でLiSA(32)が『鬼滅の刃』の主題歌である“紅蓮華”を熱唱した。
なんとこの曲名を、NHKは先行発表をするという特別ぶり!
歌唱曲は例年一斉発表されるが、企画ものを除く一部の先行発表は“異例”。
LiSAにかけられた紅白歌合戦側からの期待がどれ程のものか!!
今回はこの異例の発表の理由と歌唱曲“紅蓮華”の歌詞の意味を解釈します。
LiSAが紅白で“紅蓮華(ぐれんげ)”を熱唱!
LiSAが紅白歌合戦に初出場する記念すべき歌唱曲は紅蓮華!!
紅蓮華・・・“ぐれんげ”です。なんて素敵な読み方なんでしょう。
紅・蓮・華 1つ1つの漢字には日本独特の美しく凛とした印象を持ちます。
それを発音すると
“ぐれんげ”
“グレンゲ”
“gurenge”となり
英語かフランス語の単語のようにも聞こえます。
まるでこの曲が日本のみならず、世界中に発信される事を期待されるかのようにです。
LiSA“紅蓮華”が異例の先行発表になった理由
令和初となる紅白歌合戦。NHKは大物歌手との交渉をしています。
昨年の紅白で圧倒的な存在感を見せた米津玄師。
若い世代のカリスマ的シンガーのあいみょん。
今年のNHK朝ドラ『なつぞら』の主題歌を歌うスピッツ。
この3組が出演を辞退したという情報があります。
米津玄師は昨年2018年の紅白に初出場。
地元・徳島県の大塚国際美術館から生中継で大ヒット曲『Lemon』を熱唱したことが大きな話題を呼びました。
又紅白初出場となる菅田将暉さんの『まちがいさがし』とFoorinの『パプリカ』は
どちらも米津さんが作詞作曲した曲で“米津銘柄”が多い紅白に
本人が出場しないのはかなりの痛手です。
若い世代でテレビ離れが進んでいることで
出場にさほど魅力を感じないアーティストも増えているのは事実。
このようなマイナス要因を払拭するために
事前のサプライズが必要だったのです。
そこで白羽の矢が当たったのが
LiSAの“紅蓮華”
紅という紅白歌合戦にふさわしい文字が題名に含まれている事。
“紅蓮華”が若い世代だけでなく幅広い世代に人気のあるアニメの挿入歌である事。
アニメが世界に誇れる日本の文化という位置づけになっている事。
そうな背景が今回のLiSAの初出場と異例の先行発表につながったと考えられます。
LiSA“紅蓮華”の歌詞の意味
「紅蓮華」はLiSAの15番目となるLiSAシングル。
「鬼滅の刃」オープニングテーマとなり高い知名度と人気を誇りました。
作詞もLiSA自身。歌詞の内容がとても深いものに仕上がっています。
タイトル“紅蓮華”の意味
『紅蓮華』には2つの意味があります。
1つは「蓮の華(花)」
2つめは「紅蓮地獄」という意味。
これら2つの用語を掛け合わせてできたスラングが『紅蓮華』なのです。
華と地獄 真逆の世界を同時にあわせ持つ。陽と陰。人生の明暗。こんな表裏一体の世界を表現しています。
LiSAさん自身は歌詞の意味についてこうコメントしています。
「傷だらけになっても咲き誇れ。」
“紅蓮華”というタイトルは、たとえ地獄のような暗い世界の中で生きていてもも、それに立ち向かった先で見る蓮の華の風景が必ずある!!
という応援歌なんです。
歌詞に込めたLiSAの思い①
人が強くなれる理由
人が強くなれる理由って何でしょう。
学歴、財産、社会的な地位、他社に対する優越感・・・。
そんな他人との比較、優越感や劣等感の上に築かれた一瞬のはかない強さではありません。
その強さは“大切なもの”“自分を犠牲にしても守らなければならないもの”
そんな人間の本能の強さ。愛情や友情です。
「強くいられる理由」
つまり「大切なものを守りたい」という強い意志に導かれているという意味でしょう。
変わるのは自分自身
過去の屈辱や後悔を走馬灯のように思い出して身動きできない自分がいる。
それでもあきらめきれない夢や目標がある。
自分の不甲斐なさに泣き崩れる夜があっても自分しか自分の世界人生を変える事ができない。
だから何度崩れても、何度も立ち上がれ!こんなメッセージが込められています。
負ける意味
勝敗や人生で負ける意味。
人生では必ず勝ち負けや成功失敗がある。
勝ち続ける人間は確かにいるが、そんな人間に人の痛みや辛さは理解することができない。
そして立ち直った経験や努力がない。負けて立ち直った人間だからこそわかる世界がある。
だから人生は負ける事すら無駄ではない。すべて自分の糧にできる。
他人の評価の為に偽善者になるな。自分の信じた道を貫け。
誰しも他人の評価が気になる。
自分を良い人と思われたい。認めてもらいたい。
当たり前の気持ちです。でも・・・
“いい人ね” “優等生ね。”
そんな他人の勝手な評価の為に自分の本当にやりたかった事、夢を見失ってはいけない。
自分自身をしっかり見つめ、時には誰かの気持ちを裏切ったとしても貫き通さなくてはいけない瞬間がある。
自分が望んだ人生はその先にしか見い出せない。
“紅蓮華”の歌詞とLiSA自身の人生
LiSAの“紅蓮華”の歌詞に、はっとさせる一節がある。
《世界に打ちのめされて/負ける意味を知った》――
自分の弱さを受け入れ、過酷な運命に立ち向かっていく『鬼滅の刃』の主人公・炭治郎が奮闘する姿が浮かぶフレーズですが
これは同時に、LiSA自身がこれまで歩んできた人生とリンクした言葉でもあります。
シンガーとして経験を重ね、圧倒的なライブパフォーマンスをもって躍進を果たしてきたLiSAですが
実は何度もうまくいかない現実に直面し、そのたびにそれを乗り越えてきた過去がある。
そんなLiSAを奮い立たせてきたのは「自分の気持ちを裏切りなくない」「大切なものを守りたい」という強い意志だった。
《世界に打ちのめされて/負ける意味を知った》は
「負ける意味」とともに、「それを跳ね返して前に進むことの大切さ」そして「その先に見た蓮の華の世界」を知っているLiSAにだから書けた言葉だと思う。
LiSA【紅蓮華】の読み方は”ぐれんげ”『鬼滅の刃』かっこいい歌詞の意味!人生の応援歌!のまとめ
2019年の紅白歌合戦に初出場したLiSAが“紅蓮華”を熱唱した。
アニメ『鬼滅の刃』の主題歌である“紅蓮華”の意味には
辛いときに立ち上がる力!前に進む大切さ!友を信頼する気持ち!がこめられています。
これは「鬼滅の刃」の主人公の気持ちにリンクしてLiSA自身の現在までの歴史が映し出されているように感じる。
どの時代にもどの世代にも、共感できる歌詞!
コロナウイルスで沈んでいる2020年
“紅蓮華”はさらに多くの人の応援歌になるだろう。